塾の近況

※写真は、高3生の難関英語読解の解説

 

オールラウンド渡辺です。

 

受験真っ只中で、いつもに増して塾生たちの集中力が非常に高い空間となっております。

 

以下、塾の近況です。

 

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『受験生』

 

共通テストから約2週間が経ち、一部の早い試験を除きオールラウンドでも約1週間にわたる私立試験の前半戦がいよいよ昨日から始まっています。

 

例年通り各科目で受験生からの質問対応や添削のレベルが昨年から各段に上がり、すなわち塾生の吸収力・成長力が今年も各段に上がってきたため、学習面で一番濃い(ハイレベルな)サポート時期に入っております。

 

・まず「英語」については、個別試験に「英語」が必要な受験生で「英文法のアウトプット力」の底上げが必要な受験生を対象に、オールラウンド独自の「オリジナル英文法プリント」を集中して行っております。

昨年までのセンター英語では「文法問題」があったためこのプリントは特にセンター試験直前に集中して行っていましたが、今年からはむしろ共通テスト以降の個別試験で重要となるためこのタイミングへと変更。

 

プリントの内容は『仮定法』や『分詞構文』といった英文法の中でとくに頻出の30テーマ強を抜粋した4択問題ですが、ただ正解を選ばせて終わりの特訓ではなく、「その選択肢を選んだ根拠」や「他の選択肢を外した根拠」を説明させ、各テーマの問題を正解するにはどういう点に着目すべきかを説明できるようにする特訓となっております。

 

例年だと秋頃であれば1~2週間かけてようやくマスターできるような内容ですが、やはり現在は基礎力ができあがっていてかつマスターすることへの貪欲さも上がっているタイミングのため、各自2~3日で吸収しています。

 

この時期は英文法知識全体を改めてザッと見直すことで個別試験の英文法系問題も確実に得点していけるようになりますが、かと言って英語だけにたくさん時間’を費やせるワケではないため、受験生たちの学習負荷を少しでも下げるべくまずは何よりも重要なこの頻出テーマに自信をつけてもらい、効率よく復習ができるようにサポートしています。

 

また、難関国公立で「英語」が必要な受験生には、「難関大の英文(1日2題ペース)」の和訳添削(←冒頭の写真)を通して、ハイレベル構文の復習サポートを行っています。

 

 

・次に「数学」ですが、個別試験で数学が必要な今年の受験生は基本的に「記述式」の試験のため、生徒の記述答案に対する添削サポートが入ってきています。

 

記述式の個別試験で「数学」を選択する塾生は共通テストの数学でも7割~9割とシッカリ点数を取れた生徒たちなので「計算力」や「正答(←数字的な)にたどり着く力」はとても強くなっていますが、記述となると「ちょっとした補足説明」のような一言を抜かしただけで大減点となったりするので(←たとえば「xがゼロでないことを証明・説明しないまま、方程式の両辺をxで割ってしまう」など)、一見小さなところでもおろそかにしないようにサポートしていく予定です。

 

また、苦手な単元がある生徒にはその単元を得意にするために重要な考え方を再度ザッとレクチャーし直しています。

直近では「複素数平面の問題の解き方がイマイチ慣れない」という受験生からこのレクチャーの依頼がありましたが、

 

・|α^2|がナゼ(α)×(αバー)となるのかを、複素数平面上で三平方の定理を用いて視覚的に確認し、その上で多くの問題がこの『|α^2|=(α)×(αバー)』を行ったり来たりして解答に進んでいること。

 

・(ω-α/z-α)=r(cosθ+isinθ)が複素数平面上でどういう動きを表しているかを視覚的に確認し、「数式から図&文章へ」と「図&文章から数式へ」を頭の中(or紙面上)でイメージできるようにするコツ。

 

辺りを解説しました。

 

その後の2日間の様子を聞くと「問題の解説がレクチャー通りのパターンで頭に入ってきやすくなった」とのことで得点力がグッと上がったと思うので、この調子で最後まで気を抜かず、「複素数平面がまず出題される」という彼の志望大学でも確実に得点できることを強く願います!

 

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『高2生』

 

全員日に日に受験への意識が高くなっており、高3春から始める「受験テキストのオリジナル管理表」を大体の生徒がすでに始めています。

 

この時期は校内&全国のテストが集中する時期のため実際のテキストの進みは昨年と同様ゆっくりとなることが予想されますが、まずはこの「受験生用の新体制」に慣れることで、4月からスムーズに受験テキストの内容を身につける動きへと入っていけるように今年もつなげていく予定です。

 

 

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『高1生』

 

生徒によって伸ばしたい科目の濃淡がいろいろと出てきています。

 

・Mさんは、数学と物理を強化したいということで、これまでの戦略を踏まえて新たな戦略を打ち合わせています。

 

これまでは「全教科を平等に頑張る」を崩さないままで理系科目の得点を上げるための対策を一緒に考えてPDCAサイクルを回してきましたが、2020年を経て「国語や英語の勉強は比較的要領をつかめてきた」という感触が得られたことから、今回はまず「英語や国語などの学習時間の一部を理系科目にあてて重点具合に濃淡の差をつけることで、理系科目の得点化につなげよう」ということで「量」の部分の改善作業を行うことにしました。

 

「質」の部分では、物理も数学も「演習課題が多いため復習に至るまでにだいぶ時間が経ってしまう。復習までのタイムスパンが長い」ということが定着・得点化の大きな障壁となっているので、この障壁を取り除くプランをいろいろ打ち合わせながら、できるところから進めているところです。

 

Mさんの素晴らしいところは守破離の守の部分がシッカリしているところで、自分流のやり方だけではうまくいかないときに「まずは教えられたことを、力を抜かずキッチリとその通りにやろう」という姿勢で懸命に努力するので、やはり量や努力は裏切らないということで、数学も僕の解説に対する理解度が「点数が上がるのはホントに時間の問題だ」と思えるほど日に日に上がっています。

 

新しいことを試すことにはまだ免疫が高いわけではないので、「選択と集中」や「自分が復習するのに都合の良い形の問題を、自分自身で作ってみる」といったアドバイスには最初こそ不安に感じることもあるようですが、だからこそいずれ自身の力だけでPDCAサイクルを回していけるようになるためにも、今の段階から僕の知っているアイデアや戦略を適用できるものからドンドン経験していって、Mさん自身の引き出しを増やしてもらえたらと思っております。

 

・Y君は、高校の勉強にプラスアルファして英語(長文やリスニング)を特に伸ばしたいということで、通常は高2の後半あたりから始めている受験レベルの英単語と長文の問題をしつつ、リスニングに関しては春期講習・夏期講習で行っているリスニング&スピーキングのCDを聞くようにアドバイスをしています。

 

このCDは、2年前に立命館大学と広島大学に合格した2人がリスニング対策で毎日聞いていて、その結果センター試験本番で42/50点と44/50点を取っているので(両者とも偏差値60以上)、まずはこのCDをしっかりと復習した上で必要に応じてプラスアルファの動きに入っていく予定です。

 

・K君も英単語のミニテストを始め、高3になるまでには「大学受験に必要な英単語」を「一通り解いた状態にする」という流れで進めています。

 

直近では高校の古文法テストに苦戦しているものの、僕の解説から要点をつかみとる力はとても高いので、特に新しいエリアの学習量が下がる高2後半~高3にかけて全国模試等で順調にメイン教科の成績を上げていくような下積みを、今のうちからコツコツと進めていきたいと思います。

 

 

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塾生それぞれがそれぞれの目標を達成するのに必要な個別個別のサポート工夫を、引き続き行っていきます