【1】11月のオールラウンドの塾環境、【2】オールラウンドでの受験の戦い方

先日、屋久島へ行ってきました。

写真は、映画「もののけ姫」に出てくる森 のイメージをつくりあげたと言われる太古の森「白谷雲水峡」

 【1】11月のオールラウンドの塾環境、【2】オールラウンドでの受験の戦い方
 
 
オールラウンド渡辺です。
 
 
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  【1】11月のオールラウンドの塾環境
 
 
「受験生」
 
まずは、前回のブログでお伝えした「論理力を必要とする英文法の、口頭解説テスト」について。
10月は、新たに13問を追加しました。
※「byとuntil」、「toとingを両方とれる動詞の使い分け」、「仮定法の応用」など
 
 
9月分と合わせ計34問となりましたが、9月分も含め10月中に6周前後、口頭解説テストを実施しました。
塾生たちもほとんどの問題で、「各選択肢が正解となる理由、不正解となる理由」を答えられるようになっています。
 
口頭テストの正答率も上がり、「毎回一人ずつ呼び出して全問答えてもらうスタイル」はお互いに効率が悪くなってきたため、今月からは筆記テストへとシフトしました。
 
各自の提出した解答用紙をこちらで採点後、各自の「間違えた問題」や「理解していないかも知れない問題」のみをチョイスし、お互いに時間のあるときに個別で口頭解説チェックをしています。
 
これにより、各自の「弱い部分のアウトプット機会」を減らさないまま「お互いに拘束される時間」を大幅にカットすることができたため、このカットによって生み出せた時間を有効活用して、今週からは「数学の筆記チェックテスト」を追加しました。
 
今日は、「センター数学IAの第1問[1]の知識を問う問題」を作成。
来年1月での目標解答時間は「5分」の分量ですが、今月は目標解答時間を「10分」に設定。
うっかりミスをする生徒や、考え方が完全には定着していない生徒もチラホラいたので、英文法テストと同様こちらも定着サポートをしていきます。
 
 
「高1、高2生」
 
各自、基本的には「自律を意識した勉強姿勢」が身についてきています。
質問対応や授業形式に加え、直近では英検などの「面接訓練」サポート、現代文や小論文などの「論理的思考訓練」サポートも行っていますが、共通する「主体性」や「戦略的思考」を、引き続き鍛えていきます。
 
卒塾後どんな人生を歩むにしても、「有料の外部サポートに依存することなく、自らPDCAサイクルを回し目標を達成できる」、「たとえ途中で人生の方向転換をしたくなっても、自分なら恐れずにいくらでも修正していける」と自信をもって言えるようなサポートをしていく予定です。

屋久島の縄文杉トレッキングの途中にある、ハート型で有名なウィルソン株

【2】オールラウンドでの受験の戦い方  
 
「受験」は、精神的にとても長い戦いです。
受験生だけでなく、保護者にとっても大きな不安との戦いとなります。
 
「準備期間がエンドレスに用意されていて、がむしゃらに数さえこなせば合格できる」といった戦いではない中で、「どれくらい勉強すればいいのか」、「どうすれば点数を上げられるのか」などの戦略・作戦・戦術が、ハッキリと見え「ない」こと。
これが、不安の大きな原因の一つだと思います。
 
全国にたくさんの塾・予備校が存在している時点で「万人に効く受験突破法は、(まだ)ない」ということになりますが、今回は、「オールラウンドがどのような受験突破法を用いているのか」を書いてみたいと思います。
 
過去に書いたブログ内容の寄せ集め(重複)でもあり、塾生やその保護者の方々で「受験」に対し不安をもたれている方には面談で随時お話ししている内容ですが(そして、あくまで一つの「考え方」の域を出ない内容ですが)、同じような状況で不安をもたれている方に、少しでもお役に立てれば幸いです。


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現在のオールラウンドでの受験突破法ですが、まず直近の10月~11月は、「もし制限時間を無視して解いたら、志望校合格レベルに正答できる」、もしくは「解答・解説を見れば、志望校合格レベルに理解できる」を目指して勉強するよう、受験生たちに指導しています。


なので、受験生たちが本番形式の問題を解くときは、「時間無制限で解く」か、もしくは「解説で理解できないところは講師の解説を受ける」という学習スタイルを推奨しています。

なぜなら、もし時間を計ると本来解ける問題も時間切れで失点することがあり無駄にメンタル悪化の原因をつくるリスクがあるのと、もし解説の理解をおろそかにすると、同じ問題で同じミスを繰り返すリスクがあるから。

なので、まずはその2つのリスクをつぶし、「時間さえかければ、自分は十分に合格レベルの解答を自力でつくれる」という状態に仕上げてから、直前期(冬休みから)で実力を落とさないまま解答時間を少しずつ縮める訓練をしていく予定で指導を進めています。


この指導を進めると、全国模試などで「点数が思うように伸びない期間」が長引くことから、生徒によっては「自身喪失」や「悔しい気持ち」などのネガティブな感情に陥りやすくなります。
が、僕は「この種類の自信喪失・悔しさは、むしろ『正しく成長している証』だ」と判断し、塾生たちにもそのように伝えています。
※「正しく成長している」と判断する理由は、もしそもそも知識を入れる努力をしていなかったら「知識をもっている」という自信も生まれず自信喪失のしようがないし、もしそもそもの知識が全然なかったら「覚えた知識が思い浮かばなかった」という悔しい感情も起こらないから。

この「知識」の観点で冒頭の指導状況を言い換えると、現在は「本来もっている知識(=実力)の50%も模試や演習で出せなくてもいいから、その知識(=実力)自体は十分に合格レベルになる」という状態を目指した、「実力発揮訓練よりも知識蓄積を優先した指導」をしています。
※なぜなら、もし逆に知識(=実力)の100%を出すための訓練を先にしたとしても、「そもそもの知識(=実力)が大したことない」状態だと、不合格となってしまうため。

昨年の受験生たちも同じような流れで指導したため、彼らも10月~11月は頑張った分の見返り(結果)が出ず常に不安と戦っていましたが、それでも「今やっている作業は、直前期(冬休み以降)で成績を急上昇させるために必要な作業だ」と信じて勉強スタイルを継続させ、その結果、「魔物が棲む」と言われているセンター試験本番で実際6人中4人が何らかの科目で自己最高記録(冬期講習を含むすべての模試で)を出しています。

映画「もののけ姫」の風景を抜けると、太鼓岩の絶景。

つぎに、「受験当日(および模試)での成績が、どのように表れるのか」について。

僕は、
 
「受験当日(および模試)の点数」
=「知識」×「戦略」×「慣れ」
 
で大まかに表されると考えています。
(各10点満点ずつの掛け算で、1000点満点とします)


右辺の「知識」、「戦略」、「慣れ」の説明については、以下の通り。

1つ目の「知識」レベルは、「解説を見たときに自力で理解できる問題の量」を指します。
通常、9月から遅くとも冬休み直前までに、志望校合格レベルの量を理解する必要があります。

2つ目の「戦略」レベルは、たとえばセンター試験であれば「センター試験がどういう内容・量・時間で、自分はどういう順・時間配分・解き方を駆使すれば得点を最大化できるか」を分析できているレベルを指します。
「ベストな戦略」は実力に応じて変わるため、最終的な戦略は受験当日の3日前くらいまでに固められればよいと僕は考えています。

3つ目の「慣れ」レベルは、受験当日に近い環境に身を置いて、当日に近い緊張感をもったときに本来の実力に近い結果を出すための訓練レベルを指します。
とくに現役生はこの「慣れ」の訓練機会が圧倒的に不足しているため、オールラウンドでは冬期講習でこの「慣れ」を徹底的に鍛える予定です。


以上、これら3要素がすべて10点満点であれば、最大得点の1000点が取れるというイメージです。

ここで注意が必要なのは、たとえ2要素が10点満点でも残りの1要素が1点だと、トータル点数が10分の1(100点)と激減(大コケ)してしまうという点。

たとえば、
 
・センター試験をどう解くのがベストかも完璧に分析できていて、かつ本番でも全く緊張しないメンタルであっても、そもそも問題が全く理解できていなければ高得点は望めません。
(「知識」がない状態)

・問題も十分に理解しており、かつメンタルも十分に落ち着いていても、センター試験の形式を全く知らないまま受ければ、序盤の難しい問題に捕らわれるなどでペースを乱されたりして高得点を逃してしまいます。
(「戦略」がない状態)

・合格レベルの知識量もあり、かつセンター試験の攻略法を熟知していても、受験本番で極度に緊張しパニックを起こしてしまえば、高得点は望めません。
(「慣れ」がない状態)

以上から、僕は、
 
・まず「知識(英単語など)」をつけるように指導することで、センター試験レベルの問題演習量の内で「解説が理解できないもの」の量を、限りなく少なくさせる。
※「センター試験レベルの問題を解く負荷・ストレス」に耐え勉強し続けるための、「知的スタミナ」を鍛える。
 
・次に「戦略」を鍛えるため、センター試験の演習を、これまで鍛えた「知的スタミナ」でたくさんこなしてもらう。
 
・そして最後に「慣れ」を鍛えるため、冬期講習で本番のような緊張感に身を置きながら「制限時間内に、自分の頭だけを使って」実力の100%を出すための訓練を行うことで、受験当日に「本人の想像を超える大成長」を達成してもらう。
 
といった流れで受験生たちを導いています。

大きな杉のトンネルをくぐって、ドンドン奥地へ。

この時期は、本当の実力および運で成績を上げる受験生もいますが、僕自身はむしろ、慢心を生み出しかねない
 
模試でたまたま知っている問題が多かったことで、好成績が出る」
 
みたいなケースが起こることの方を、むしろ心配しています。


オールラウンドでは、短期的に見て成績が上がったかのように見せかける小手先のテクニックを使わず、「時間ギリギリまでは、『得点化』よりも『知識の蓄積』を優先し、直前でグワッと成績を急上昇させる」という指導手順をとり、「たとえ最後までE判定でも、止まらずに正しく進んでいけば十分に志望校に合格できる」と考えた上で指導しています。
そしてその結果は、オールラウンドwebsiteのトップページに示す通りです。


成績がなかなか上昇しないことで極端に自信喪失するのはたしかに良くないですが、多少の自信喪失は、悪いことではありません。
そもそもA判定であれ「合格が100%保証されているわけではない」という意味では、誰もが多少なりとも不安を抱えています。
むしろ、安心(油断)の方が大敵です。

なので、受験当日までは払拭しようのない「不安」をむしろ「頑張り続けるためのモチベーションになる」と肯定的に解釈しなおし、不安があることを認めた上で、本番で実力を出しきるために自分たちができることを、止まることなく続けていくこと。
それが、受験生のみならずご家族の方々や講師にとっても大切な姿勢ではないかと、僕はそう思っております。
 
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受験に限らず、「自分にとっての幸せを見つけ、それを手に入れるために必要な力」をオールラウンドは鍛えていきます。

サルたちも、屋久島から祈っています。