オールラウンド渡辺です。
TOEIC925点をもち名古屋にて英語専門の指導をしている、起業家であり海外生活初期時代を共に乗り越えた戦友の古橋祐也君。
彼が運営する英語塾の「本山教室」を、一昨日訪問してきました。
マンツーマンなどの手厚い少人数指導を強みとしている彼の教室。
スッと勉強モードに入りやすそうなとても洗練された空間でした。
この日の授業では英会話でのディベートが行われ、僕も生徒の対立意見側として急きょ参加。非常に楽しく効果的な取り組みでとても勉強になりました!
環境や理念など、さまざまな面でオールラウンドと違いがあったのですが、それらについて彼とお互いに率直な意見交換をすることができて、非常によい刺激をいただけました。ありがとうございます。
次はぜひ、オールラウンドへお越しください!
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本日、「日本一、情報発信する医師」として活動されている精神科医の樺沢紫苑氏の著書で、35万部突破のヒットとなっている書籍
『学びを結果に変える アウトプット大全』
を読みました。
塾や塾生と照らし合わせてまた思うことがいろいろとあったので、今回は塾生の近況なども含めて書きます。
まずは、塾生の近況や、塾生の学習状況に対して思うことなど。
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1.【人に教えることについて】
高1生Sさんは、高1のHKさんやWさん、KN君と同じく元尾崎塾生。
尾崎塾も塾内トップレベルの成績で卒塾しており、高校に入ってからも高いモチベーションと積極的な学習姿勢で勉強を続けています。
そんなSさんですが、ゴールデンウイーク直前の授業時にSさんがHKさんからの質問に答えているシーンがあり、とても感心して「人に教えるとものすごく賢くなるから、ぜひ授業中でもドンドン教え合いをするようにね」と伝えました。
アクティブ・ラーニングへの転換が叫ばれる昨今ですが、アクティブ・ラーニングの目的は、
「自分で考える力、物事を動かす力、能動的に物事に取り組む力」を育て、唯一解のあるなしにかかわらず、根拠をもとに問題の答えを探し見つけていく力を鍛える。
というところにあると、僕は考えます。
今後もそんな力が鍛えやすい塾環境にしていきたいと思います。
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2.【運動について】
現在オールラウンドでは、受験生含め塾生の約半数が運動系のクラブに入っています。
一見すると部活は勉強面で不利となりそうですが、必ずしも不利だとは決めつけられない、と僕は考えています。
その理由・根拠は、以下の通りです。
オールラウンドには、去年と一昨年にそれぞれ1人ずつ、高3の夏までずっと野球を続けてきた塾生がいました。
彼らは、高3の夏までずっと野球最優先の生活を送ってきたため受験知識やテクニックの蓄積が少なく、通常なら長時間の勉強に耐えられそうにない状態でした。
しかし実際は、同学年で受験知識の蓄積がある塾生と同じ程度の長時間勉強を、彼らは受験が終わるまで続けることができたのです。
他にも、進学校ではない地元の高校で当時ラグビー部のキャプテンを務めていた僕の高校時代の友人がいますが、彼も高3の夏にラグビー部を引退してから受験勉強を始め、全く蓄積のない状態から半年間の猛勉強の末、立命館大学にストレート合格しています。
運動が脳を活性化させることは上記の著書にも書かれていましたが、運動による「脳の活性化」や「心肺機能の強化」などは、「疲労・ストレスとの戦い」でもある受験に対してポジティブな効果を与える、と考えることができます。
今よりも格段に力がついているにもかかわらず、毎年一定数の受験生が受験直前に意気消沈したり脱落したりする現状に鑑みると、「運動を充実させたい」という学生に関しては、高3の夏までは勉強だけでなく運動の方にもしっかり力を入れてよいと僕は考えます。
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3.【眠りについて】
寝不足・肉体疲労・精神疲労・脳疲労など、さまざまな原因で眠気は起こります。
塾生にも、社会生活を送っている以上は部活や生活習慣、バイオリズムに脳疲労とさまざまな原因で不規則に眠気は襲ってきます。
たしかに、惰眠など「削っても健康上問題のない眠り」は、「成績アップ・学習効果アップ」を目標とする上では目標達成阻害要因となります。
眠気をなくす工夫をするべきでしょう。
が、必要な睡眠を促す眠気が起こってしまっている場合は、少なくとも高校レベル・大学受験レベルのインプット・アウトプットを行う際は、多少回復できる程度には睡眠をとることが必要だと僕は考えます。
2017年11月27日のブログで紹介した脳機能の話が、その根拠です。
下記にて、該当部分をあらためて書きます。
(引用元)
5 Strategies to Demystify the Learning Process for Struggling Students
https://ww2.kqed.org/mindshift/2017/11/20/5-strategies-to-demystify-the-learning-process-for-struggling-students/?utm_source=facebook.com&utm_medium=social&utm_campaign=npr&utm_term=nprnews&utm_content=2053
(筆者訳)
・脳には「集中思考」モードと「拡散思考」モードがある。全く新しい概念を一から深く理解しようとする際には、「集中思考」モードのみでは不十分である。
・「拡散思考」モードとは、ボーっとしたり空想にふけったりしている状態のこと。
一見このモードは学習行為を阻害するので避けるべき状態だと誤解されそうだが、実はこの「拡散思考」モードのときに初めて、これまで覚えた新しい情報というのは脳内で整理されるのである。
※また、「拡散思考」モードを活用すると、上の「新情報の脳内定着」だけにとどまらず「自分がそもそも何を学ぼうとしているのか」というところからシッカリと理解することができる。
・全く新しい物事をこれから充分に理解しようと思うのであれば、この「集中思考」と「拡散思考」を何度も行ったり来たりしなければならない。
物事というのは、そもそも一発ですぐには理解できないのである。
・このように「拡散思考」モードも成績アップにおいて欠かすことのできないものなので、生徒にはゲームをさせたり散歩をさせたり絵を書かせたり寝させたりと、新しく覚えた情報の整理が頭の「裏方」で自動的に行われるような、「拡散思考」モードを誘発させるためのリラックスタイムを奨励する必要がある。
(筆者訳、引用終了)
ではここで、脳を本棚に、知識を本にたとえてみます。
すると、頭に大量の新しい知識を詰め込んでいる状況というのは、
『本棚に大量の新しい本を、整理整頓せず無造作に詰め込んでいる状況』
と言えます。
このように整理整頓がされていない状態のままでは、とある本を本棚から抜き出したいとき、それを見つけるまでに時間がかかってしまいます。
そして、制限時間内にその本を見つける作業が
「試験」
であり、
本棚が整理整頓できていないため制限時間内に本を見つけられない状態が
「インプットはできているのにアウトプットができていない状態」
つまり
『知っているのに試験で点が取れない状態』
です。
この「本棚の整理整頓」、すなわち「インプットしたものを制限時間内にアウトプットできる状態」にするためには、上記の
「拡散思考」
も非常に重要である、という話でした。
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次に、樺沢紫苑氏の著書『学びを結果に変える アウトプット大全』を読んでみて。
精神科医の樺沢紫苑氏は著書で、
「圧倒的に結果を出し続けている人は決まって、インプットよりアウトプットを重視しています」
と断言しています。
そして「圧倒的に結果を出す人の行動力」の章で、今日のこのブログで述べた
「教える」、「運動する」、「眠る」
などを挙げています。
それ以外にも非常にたくさんの情報が詰まったこの著書より、今回のブログに関する部分を一部引用します。
(引用文)
『本書では、80個のアウトプット法をお伝えしていますが、これらの中で最も自己成長につながる「最強のアウトプット法」をひとつだけ挙げると、それは「教える」ことです。
《中略》
人に教えた経験がある人はわかると思いますが、しっかり理解していないと、人には教えることはできません。
つまり、教えることで、自分の理解度や不十分な点が明確に見えてきます。
《中略》
つまり、「教える」はアウトプットであり、フィードバックであり、さらなるインプットでもある。
自己成長の3ステップをすべて含んだ、三位一体、完全、最強のアウトプット術であり、自己成長術であるといえるのです。
《中略》
1回1時間程度の有酸素運動を週2回以上行うと、脳は活性化する効果が十分に得られます。
また、わずか20分の運動でもドーパミンが分泌されるため、運動直後から集中力、記憶力、学習機能、モチベーションのアップが認められます。
《中略》
睡眠は、アウトプットにおいて極めて重要。大前提として考えるべきです。
あなたが本書の内容をすべて実行したとしても、睡眠が不足していたら、目立った効果は得られません。
《中略》
6時間以上の睡眠をとらないと、勉強した内容が記憶として定着しづらいことが明らかにされています。
睡眠不足(睡眠6時間未満)の状態でアウトプット、仕事、勉強をすることは、バスタブに栓をしないでお湯を入れるようなものです。
何も積み上がらないし、記憶や経験として残らないし、当然、自己成長にもつながりません。
「睡眠不足」の状態は、ざっくりいえば、あなたの能力を半分も発揮できないようにリミッターをかけるようなものです。』
(引用終了)
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オールラウンドでは、ゴールデンウィーク終盤もそれぞれが各自の目標に応じて勉強を進めています。
その目標達成のカギを握る『アウトプット力』がもっともっと鍛えていけるような環境を、今後も目指していきます!