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(解説:古文)夏休み1週目、終了

オールラウンド渡辺です。

 

今日は夏期講習の初週最後の日です。

 

各自のタスク(総タスクと日割りのタスク)&タイムスケジュールを作成した高3生は、順調に毎日朝から黙々と自学自習スタイルでタスクを進めております。

 

これまでなかなか塾へ自習に来る習慣がつくれなかった高3生のK君も、「各科目で1日にやるべき量が見えるようになったので、非常に勉強が始めやすいし、進めやすい」と、さっそくタスク&スケジュール表の効果を実感していました。

本人も変えたいと思っているのになかなか変えられなかった習慣を、心理的負担がかからずに無理なく修正することができたようで、とても嬉しいです!

 

また、高3生のT君は、数学Iの「図形と計量(三角比)」が苦手で、夏休みからスタートさせているセンター形式の問題も三角比の問題はほとんど全く解けない状態だったのですが、基本的な定理・公式は学んできたエリアなので、昨日急きょ「センターに必要な三角比公式の適用特訓」を行いました。

 

センター試験の三角比は基本的には使う公式も限られていて得点源にするべきエリアなので、ほとんど毎回使用する「正弦定理」、「余弦定理」、「cosθの値を利用したsinθの算出」、「cos(180°-θ)=-cosθ」、「sinθを使った面積の公式」、「内接円の半径rを使った面積の公式」、「内角の二等分線の定理」だけをホワイトボードに書き出していつでも参照できるようにし、三角比だけのセンター形式の問題を何年分か指導しました。

 

おかげで今日のセンター形式問題集の数学IAでは、三角比のエリアがさっそく満点でした!

 

 

同じく高3生のI君は、数学は基本的には順調に進んでおり、今日の時点で数Bを残すのみとなりましたが、今日「数Aの『整数の性質』がイマイチ理解できていない」と相談があり、急きょ13時半からの高3生の授業コマを使って『整数の性質』の全範囲を解説しました。

(n進法、ユークリッド、A×B=n型問題、1次不定方程式、最小公倍数・最大公約数、etc)

 

『整数の性質』の問題は「A×B=n型問題」以外は結構ゲーム感覚でルール通りの計算をすればよいだけなので、各単元の「ゲームのルール」を1問デモンストレートした後、すかさず類似問題を2~3問解かせてみて自力で正解するという体験を授業内でひたすら繰り返しました。

 

I君も高1のときから1年以上「難しい」と思っていた「整数」が1時間半でアッサリ全範囲を理解できたので、「難しさ」に対する予想と現実のギャップの大きさに違和感を感じていたようですが、T君の三角比しかり、正しく学べば数学でも古文でも英語でも、不必要に「苦しい思い」をしなくても十分に理解することが可能です。

 

引き続き、結果を出すためのサポートを行っていきたいと思います。

 

高3生のAさんは、今週は午前は学校で古文の講習を受けており、午後からオールラウンドで古文の授業とタイムスケジュールに沿った自学自習をしております。

 

古文は助動詞を復習中で、各助動詞の受験でよく問われるポイントを事前に解説した後、そのエリアのワークをこなすことで「意識すべきポイント」が身につくように指導をしております。

 

事前に解説するポイントは、たとえば

 

・『き』と『けり』は両方『過去』を表すけど、『き』は一人称のときだけ使えて『けり』は自分以外の人・物に使うから、それを覚えておけば、省略された主語をより正確に補える!

 

・『たり』と『り』の意味は『存続(~ている)』と『完了(~てしまった)』のどっちかだけど、とりあえず『存続』をあてはめてみて、違和感あるなら『完了』という順にあてはめる!

 

・『る』と『らる』は意味が4つもあるけど選び方には傾向があって、否定語が下にあれば『可能』である確率が高くなるし、動詞が「思ふ」「忍ぶ」みたいな『人の心の動きに関わる語』の場合は『自発(自然と~れる)』である確率が高くなる!

※『れ給ふ』、『られ給ふ』の場合は絶対『尊敬』にならない!

 

といったことですが、重要度の強弱がまだしっかりと身についていない段階ではこのように強弱を伝えてからワークを解くことで、スムーズに大事なポイントだけに意識が向くようになります。

 

また、問題を解く際によく指導していることですが、初めて解く問題の丸つけ(解答確認)をするタイミングはできるだけ細かい方が良いと僕は思います。(極論、1問おきに丸つけをしてもよいと思っています)

 

十分に身についている問題を解くならまだしも、基本的には身についていないものを優先的に解いているハズなので、考え方がズレたまま全ての問題を解いてたくさん間違えるよりも早めに間違いに気づいて軌道修正をこまめにした方が正しく理解できるまでの所要時間も短くできるし、本人の精神的にも×が多いより〇が多い方が成績に対するセルフエスティームも高められると思うからです。

 

とはいえなかなか修正するのが面倒な習慣なのでまだまだこの「こまめに丸つけ」が塾生全員に浸透している状況とは言えませんが、少しずつ浸透させていけるよう工夫していきたいと思います。

 

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高2生たちは半数が今週夏期講習でもう半数は来週ですが、今週は数学の『指数・対数』と古文を教えております。

 

『指数・対数』は、基礎の復習からセンターレベル問題のパターン演習をしており、今日はいよいよ実際の過去問を解く予定です。

「自分たちがどれくらい力をつけてきたのか」をしっかりと体感することができると思います。

 

古文は受験生と同じワークを使い、受験生と同じやり方で指導していますが、2年生でも基本的なことは高校ですでに学んできているため、受験生と同レベルでも問題なく進められております。

 

本人は昨日、「とても簡単に感じるので、1年のときからやっておけばよかった」と言っていましたが、1年生のときだとまだ知らない知識が多すぎて今ほど簡単には感じられなかったでしょうから、僕としては今の段階でこの受験レベルを学んでいるのはむしろパーフェクトなタイミングだと思っております。

 

古文をマスターできれば漢文の勉強にも活きてくるので、今の間に古文をしっかり身につけて、受験期には他の科目に集中できるようにサポートしていきたいと思います。

 

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高1生は全員が今週夏期講習ですが、高校に応じて「1学期の苦手科目を克服」、「夏休みの各高校の課題を深く理解」、「先の単元を塾で進める」など柔軟に対応しております。

 

どの高校も総じて質の高い課題が出されているので(量も多いですが)、無理に塾独自のカリキュラムをしなくても学校の課題の理解サポートをするだけで十分受験対策になると判断した生徒に対してはその形を取り入れております。

 

また、オールラウンドに入塾する前に苦手意識をもってしまった数学の『因数分解』や英語の『SVOC』などがクリアできていない生徒は、そこの復習をみっちり行っております。

 

これらのエリアは理解するのも簡単で、かつ今後のエリアでも必要となる『基礎エリア(身につけていることが当然とみなされるエリア)』のため、この夏休みを活用してシッカリ得意エリアにできるようサポートしていきます。

 

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来月はニュージーランド時代で知り合ったバングラディシュ人が京都に遊びに来る予定で、また10月頃にも友人の友人(アイルランド人)が三重に来る予定です。

 

去年もアメリカ人の友人にオールラウンドへ来ていただき塾生たちと英語でコミュニケーションをする機会を設けましたが、今年もできる限りそういった機会をつくっていきたいと思います。