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(解説:面接)熱意を込めて

オールラウンド渡辺です。

 

寒くなったのと塾生にできるプリントづくりも増えてきて毎日こちらを更新するのが難しくなってきましたが、やはり受験生の真剣さが増すと生徒に教えることのレベルも高くできるし生徒の理解度(吸収度)も高くなっていくので、非常にやりがいを感じています。

本日は、明日に推薦入試をひかえた受験生の面接&小論対策と、別の受験生たちには数学で、
「数列:公比を応用することによる、数列の和の求め方」
「数列:先に部分分数をつくってから通分することによる、部分分数の分子の値の見極め」
「複素数平面:2点のarg(複素平面上の角度)差と原点からの距離比率という数値情報を用いた、複素平面上での回転する三角形の作図法」
「複素数平面:三平方の定理を利用した、絶対値が1である複素数zの共役複素数(虚数部分の符号だけが反転した複素数)が1/zと同値となる理由の図面的理解」
などについて解説をいたしました。

明日入試の彼女は理学療法士を目指しているのですが、今日の面接練習では、初めの方はただ覚えたセリフを読んでいるような感じで、内容についても事前に答えを準備していなかった質問に関してはまともに答えられないような状態でしたが、

・どんな質問が来ても、『理学療法士になりたい!理学療法士になれるにはどうすればいいかだけを考えている!』という熱意が伝わるような方向に。

という大枠のアドバイスと、いろいろとメンタルを良くする(自信をもてる)ような諸アドバイスを入れて練習を重ねた結果、

1「もしAI(人工知能)に理学療法士の仕事を近い将来奪われることになったとしたら、あなたはどうしますか」
2「もし大学の学習環境がどうしても馴染めないものだった場合、どうしますか」
3「大学のアドミッションポリシー(入学条件や、入学者の理想の姿)について、どう思いますか」

といった、意地悪な質問や初めて答える(聞いたことのない言葉の入った)質問に対しても、アドバイス前はほとんど何も答えられなかったのにアドバイス後はある程度一貫性をもった、熱意の伝わる返事ができるようになりました。

※彼女の返答(要約)
1「正直そのときになってみないとどうするか分からない。今はとにかく理学療法士になるためにできることに全力を尽くしたいし、そうやって全力を尽くしたことで得られたものがきっと将来に進路修正を迫られた際にも役立つと思うので、今の時点ではAIが脅威であろうと理学療法士に対する気持ちは変わらない」
2「理学療法士になりたい気持ちに変わりはないので、まずは環境を良くするため教授や学生に働きかける。万一環境が自分の力では変えきれない場合、大学だけに依存せず別の環境を活用することも考えなければならないかも知れないが、とにかく多少の悪環境では学習を断念するつもりはない。目標達成に向けて少しでも有利になると思うことを常に実践していくつもり」
3「理学療法士になりたいという目標にばかり頭が向いていて正直チェックできていなかった。すぐに調べます。とにかく自分は理学療法士になるために大学を通じて活用できることは活用し尽くして頑張りたいので、そういった熱意を受け入れてくれるようなポリシーであると嬉しいし、アドミッションポリシーに反しない範囲で自分の目標達成にむけて全力を注いでいきたい」

彼女にも合掌と深呼吸をお伝えし、メンタル面も含め受験前日にサポートできることはすべてやりきったと思うので、あとは明日に「彼女がのびのびと自分の力を発揮できている姿」をこちら側からもイメージし、全力を尽くしてくれることを祈るのみです。